機能は「納得」を、物語は「決断」を連れてくる

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2026年2月21日

映像制作を軸にしたクリエイティブエージェンシーのニュースビジュアル

以前、Sonyのカメラやレンズが発売されるタイミングで、
YouTubeで展開されるプロモーション映像を見ていて、
ある共通点に気づきました。

それは――
必ず2種類の映像が用意されていること。

ひとつは、機能をモチーフにした映像。
AF性能、解像度、手ブレ補正、新機能の進化ポイント。
「何がすごいのか」を明確に伝える映像です。
AF性能を伝えるなら、
ただスペックを説明するだけではなく、
動く被写体を追い続けるシーンを見せる。

もうひとつは、そのカメラやレンズで撮られたストーリー性のある映像。
光の入り方。
ボケの美しさ。
人物や風景の中にある空気感。
「これで撮ったら、どんな世界が見えるのか」を想像させる映像です。
ボケ味を伝えるなら、
作例として美しいカットを見せるだけでなく、
「このレンズで撮ると、どんな物語が生まれるのか」を映す。

機能だけでは、納得は生まれる。
でも、心は動ききらない。
物語だけでは、憧れは生まれる。
でも、購入の決断には足りない。
ということです。

なぜなら、人は“正しさ”だけでは買わず、
自分ごとになった未来”にお金を払うからです。

信頼と世界観。
安心と憧れ。
この2つが揃ったとき、
映像は“紹介”から“選ばれる理由”へ変わります。

発売プロモーションとして自然に設計されているこの構造は、
ハンドメイド作家さんや個人ブランドにも同じことが当てはまるのでは
ないでしょうか。

制作工程は、信頼をつくる「伝える」映像。
体験の流れは、憧れを生む「語る」映像。

この両輪が揃ったとき、
映像は商品や作品を“紹介するもの”から、
商品や作品を“欲しい理由を持つ存在”に変わります。

「機能」なんて言葉を聞くと、自分には関係ないと思うかもしれません。
でも、素材を選んだ理由やその道具を使い続ける理由、それ自体がもう立派な『信頼の裏付け』なんです。
そして、箱を開ける瞬間、そっと手に取る仕草、断面を見せるカット、
光の入り方や空気感。
「この商品がある暮らし」を想像させる。
それは、誰かにとっての『物語』の始まりなんです。

あなたの作るものには、もう十分に“機能”も“物語”も宿っているはずです。

あとは、それを
“納得”と“決断”として編み上げるだけ。

By Published On: 2026年2月21日Categories: Blog機能は「納得」を、物語は「決断」を連れてくる はコメントを受け付けていません

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